■ネグレクト(育児怠慢、放棄または放任)
義務を果たさない( 義務とは → 子の衣食住などの肉体的欲求を満たす。安心感などの精神的欲求を満たす。どちらの場合も、親が子を危険や害から守ることや親が子に道徳観や倫理観を教えることが含まれる)。
子は本来、親から与えられるもので成長をしていくが、それが与えられず、自らどうにかしていくしかない。しかも、その事実は他の家庭と比較することがなかなかできないために、自分の家族がノーマルであると錯覚するだけでなく、外部にそれがバレないようにと苦心することもある。
ネグレクトの親に育てられた子の特徴
本来、親の役割である義務を自分自身で行わなければならず、本来の子どもらしい幼少期を過ごすことが難しい。
・罪悪感と過剰な義務感を感じやすくなる
この親には、私がいなければダメなんだという考えが生じてしまう。結果、親と子の「共依存」((共依存(きょういそん、きょういぞん)、共嗜癖(きょうしへき)とは、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。すなわち「人を世話・介護することへの依存」「愛情という名の支配」である。共依存者は、相手から依存されることに無意識のうちに自己の存在価値を見出し、そして相手をコントロールし自分の望む行動を取らせることで、自身の心の平安を保とうとする。Wikipediaより))の関係に陥りやすい。
■アルコール中毒(自分たちは問題ないという秘密を家庭にもつ)
”1.中毒の親本人による事実否定
誰がみてもアルコール中毒であり、その事実と証拠があり、家族にとって苦しみであるにも関わらず、本人がそれを否定する。
2.本人以外の家族(中毒の親の配偶者や自分以外の兄弟姉妹)による事実否定
飲酒することは、「リラックスするために飲んでいるのさ」や「意地の悪い上司のせいで失業したためさ」など中毒の親に対して周りが言い訳をし、否定する。
3.自分たちはノーマルな家庭だという取りつくろい
家族間だけでなく、外部に対しても行われる否定。自分が感じている感覚を否定され、自らも否定しながら外部には嘘の家庭像を言う。家庭に友を招く事態を避けたいために、友人をつくりたがらない。”
アルコール中毒の親に育てられた子の特徴
不幸にも友人をつくろうとしない結果、家族との結びつきが強くなってしまうだけでなく、親を守ろうとしたり、自分の家庭をノーマルに見せようとエネルギーを使っていく。
自分のことで精一杯である年齢に親や家庭をかえりみなければならないため、「ネグレクトの親の子」と同様の特徴をもちやすい。
加えて、親がどうにもならないのは自分のせいであるという考えと、飲酒により不安定な精神かつその時の感情で接してくる親に翻弄されるため、
- 自分や他の物事に対しての激しい怒り
- うつ
- 喜びの喪失
- 猜疑心
- 人間関係のトラブル
- 周囲をコントロールしたがる
- 自身もアルコール中毒になる
といった特徴をもちやすくなる。
「親がいつかは変わってくれるかもしれない」という幻想を抱き続けて、親が死ぬまで親のために生きてしまう傾向にある。
この子が人生をよりよく生きるためには、同じような境遇の人々と交流を通したセラピーやカウンセリングを受け、親は一生変わることはないことを認める他ない。
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