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新学期~授業開きに備えて~中・高向け

体験記

担任はもたないけど、いろいろなクラスに出ることになった

中・高では教科担任制です。そして当たり前に、他学年に出たり、同学年を何クラスも受け持ったり、支援学級を担当したりします。

学年における役割が、副担任などであれば、基本的に授業に力を入れようと決意されることと思います。

 授業開き?自己紹介をして、生徒にさせて終わりでしょう?

それもよくある内容ですが、私は授業開きを、授業者としての方針と評価基準を生徒に話す場、授業におけるルールを明確にする場と考えていました。

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授業開き<中・高向け>

新年度初めて出るすべてのクラスで、授業開きをしていました。初めて受け持つクラスでは当然です。他にも、進級前に教えた生徒がいるクラスでも、学年が変わりクラス替えもあり、今まで教えたことのない生徒がいれば、必ず行いました。

 何をするのか

やはり、一番最初というのは、生徒が適度に緊張し、目線をこちらに向け、集中して話を聞きます。つまり、話の内容が浸透しやすい状態ができています。

そして、年間を通しての授業内のルール・マナー(どの先生も一定のものがあると思いますが、「私」が思う基準も含める)を生徒に対して語ります。

以下に、それぞれの内容を記述します。

授業方針

授業方針は、簡単に言うと「一年間、授業をこんな風に進めていくよ」です。

私は理科の教員だったので、授業の基本的な構成は《仮定・実験・考察》でした。

・仮定の部分は、演示実験や話し合いで『どうしてそうなるのか』を、理科の専門用語を含めながら探る授業。

・実験は、その名の通り『実験』。

・考察は、実験で得られた結果から何がわかるのか・言えるのかについて、生徒に答えを出させてまとめる。

あとは、理科室の使い方を印刷した紙を渡して、さらっと説明して終わりでした。

評価内容

よく言われるパターンですが、定期試験7割・他3割で評価と伝えていました。

他3割のところは、授業中の発言・提出物・実験技能テストなどが含まれます。

<私のやり方1>授業中の発言について、誰が答えたか答えなかったかを毎時間チェックしていました。教務手帳や名簿に、記入しておけば誰をまだ指名していないのか、定期試験終了後に発言回数と成績が比例しない(よく発言し内容もいいのに、点数に現れない)生徒のピックアップもしやすいです。
<私のやり方2>よく言う授業態度は、評価に入れません。というのは、授業は真剣に受けるのが当たり前だからです。ただ、いろいろと授業内容以外に気にかかることが多い年頃ですので、どうしてもという場合は、クラスに迷惑がかからないように静かにしていてと伝えていました。おしゃべりについても、生徒に活発な話し合いをさせることに重点をおいていたため、声の大きさだけには注意をしようと呼びかけていました。
<私のやり方3>実際の授業では、机間巡視を多くしますし、どうしても関係のない話をしてしまう生徒は現れます。それに気付いたら、班活動の場合であれば班の話し合いに参加させます。自分で考えて発言することが難しいなら、他の生徒の意見について、なぜいいのか・なぜちがうと思うのかなど「理由」も含めて、いいと思う・ちがうと思うを話してごらんと促していました。

(実際は生徒は、余分なことでしゃべっている暇はそれほどありません。毎回、授業プリントがあり、それを仕上げること、定期的にそのプリントは提出すること、問題演習もその授業中や後に見せるようにしていましたから。そして、それはもろに評価に反映されます。)

生徒に対し指導をするポイント(単にどんなときに叱るか)

・授業を著しく妨害する行為(出歩く・必要以上に大きな声で話す・手紙を回すなど)

・先生や他の生徒に対して、侮辱・蔑み・拒否・暴言など存在を否定するような言動をした場合

「授業以外でも見かけたら指導するよ」と伝えます。

・その他、授業中の言動が相応しくなく、何度注意しても改善が見られない場合

「まず私がその場で指導するし、その後主任・担任にも報告し、私を含めた3人の先生から指導されるよ」と伝えます。

おわりに

以上のことを話をしているとだいたい40分から45分くらいになります。

余った時間は、私の自己紹介を簡単に行って終わりです。

最初は、先生がどんな人なのかを探っている状態ですから、最初の印象として「すげー授業をきっちりやろうとする先生なのかな。ちゃんと授業受けていないとまずいな。」を生徒にもたせられたらOKです。

私がどういった先生かは、長い付き合いになるわけですから、授業をしていく中で勝手に生徒が理解していきます。

私の考えでは、自己紹介は相当おもしろいエピソードがないと生徒は緊張モードなので、あまり食いつきません。であるならば、しっかりと授業におけるルールを確認することが大事だと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました。以上がご参考になれば幸いです。

 

学級担任であれば、こちらも参考になるかもしれません。よろしければ、ご参照ください。

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