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生徒の「キモイ」は称賛と考える

体験記

その一言は一般的な意味からすればヒドイ言葉

一般の常識と同じにしてこの「キモイ」を捉えれば、

 怒り心頭!指導してやる!

となると思います。

ですが、それをいちいち対応しているといらぬエネルギーを取られ、他の生徒の指導に目がいかなくなったり、授業が進まなかったりなどやりたいことができなくなってしまいます。

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生徒はその言葉を吐くものと捉えておく、吐いたときの対応が想定と違えば、生徒の考え方も変わる

このように私は考え、指導するどころか、

 ありがとう!「キモイ」は私にとっては褒め言葉だ!

と返していました。しかも、ニンマリと笑顔を浮かべながら。

誰もがそう考えて、対応することは難しいと思います。でも、先にも述べましたが、そんなことでエネルギーや時間を奪われる方が嫌だったので、このようにしていました。

では、生徒の反応はというと、

  •  よくあるのは、言った本人が最初びっくりした顔をする。周りの生徒はニヤニヤ。
  •  よくある2つ目は、さらに「キモイ」とよりトーンを落として言う。
  •  慣れてくると、「ね、キモイでしょう?でも~」と授業内容に取り入れていけるようになります。
  •  慣れてくると、生徒の「キモイ」と発する声のトーンが、高くなる。その後の話に期待をして言うようになる。つまり、授業中の話を聞いていると判断できる。

生徒が慣れたらこっちのもの

この先生には言っても無駄だなや言ったら面白いことになるという考えが生徒に定着すると、慣れてきて日常で言わなくなりやすいです(私のことを心底合わないと思っている生徒は難しいですが)。

むしろ、授業中に効果的に「キモイ」を発言する生徒が出てきます。それだけでなく、単に授業内容に興味をもつ生徒が現れ、授業外で質問されることもありました。

まとめると

マイナスの発言も、対応の仕方によって生徒の反応は変わってきます。私の場合は、授業内容に取り入れるという方法でした。

もちろん、これがすべて「良いもの」として考えているわけではありません。良い面もあれば悪い面もあります。

悪い面の例えとして、

  • 調子に乗る
  • 生徒間で使い合いをしだす(喧嘩につながる)
  • 他の先生にも使い、言ったときの対応の仕方でその先生を量る

などがあります。

ですので、必ず、まじめな話として、

「私はこういった対応をしているけど、みんなは言われたらどう思う?どうする?」

と投げかけて、生徒自身に返します。このやり取りを知らない人が言われたらどうなるかな?と追加で投げかけておいて、その後に起こりそうな面倒ごとは回避するのは忘れないようにしていました。

(かつて、フォローをし忘れてベテランの先生にお呼ばれしたことがあります・・・・)

言葉を上手に使うことを意識すると、また教員生活が面白いものになるかなと思います。

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