スポンサーリンク

教員時代の仕事術~習慣化~

体験記

強く思ったのに忘れてしまう

みなさんも、ブログやTVを見て、「あぁなりたい」「こうしたい」と思うことってありますよね?

例えば、1ヶ月で10kg痩せた!・1年で100万円貯金した!

仕事であれば、残業をしないで定時にあがる!などです。

ではいざ「やろう!」と思っても、いわゆる3日坊主で終わってしまう・・・

気持ちが続かないというのもありますが、やることそのものを忘れてしまうというのもよくある話です。

あなたのせいではなく、脳そのものがそういうもの

脳が、場所によって役割分担していることはご存知でしょうか。細かいことは省きます(ご興味のある方は、「脳、役割分担」で調べてみると面白いと思います)が、「やる気」「記憶」「学習」「意志や創造」「欲」「好き嫌い」など部位によって司るものが異なります。

つまり、脳は新しいことを始める場合に、さまざまな部位を活性化させる必要があるために、よほど強い欲・やる気を持続させないとすぐに現状(新しいことを始める前のエネルギーを使わない状態)を維持しようとします。

強い欲・やる気なんて出せない

なんて思った方が多いと思いますが、それは必要ありません。脳が現状維持をしたがるのであれば、それをだまして習慣化につなげるように考えればいいのです。

そのステップは、

  1.  辛くないことから始める
  2.  思い立ったらすぐにできるようにしておく
  3.  できたら小さなご褒美を自分に与える

以上の3ステップです。

この3ステップについて、教員という特殊な仕事ではありますが、その中での具体例を挙げて解説してみます。

1.辛くないことから始める

小学校の教員は少々異なるとは思いますが、中学校や高等学校では定期テストが存在します。この定期テストの作成は、先生によってさまざまですが、とても苦労します。テスト前日に徹夜で作るという先生もおられました。テスト当日の朝に印刷してギリギリセーフ!と胸を張っておられましたが・・・

この定期テスト、いざ作ろうと思ってもなかなか進みません。私は、日々コツコツと作っていくタイプでした。

例えば、授業中に「この内容はとても重要だから、テストで出すよ」と発言したときには、必ずその日のうちに、テスト問題として作成するようにしていました。

「いやいや、それはむり」という声が聞こえてきそうです。そこで考え方を変えてみてください。問題として作り終えなくてもいいのです。

 辛くないことから始めるわけですから、教科書に殴り書くもよし、付箋にテストと書いて貼り付けるもよし、wordでも一太郎でもテストを作成する予定のアプリケーションで、「第○学期○○テスト」とファイルを作っておき、その中に○○の問題を作成!と打っておくだけでもよしです。

いざ、テストを作る段階になって、あーどんな問題出そうかなと悩むことなく、そのメモを見れば、作るためのハードルも下がるのでやりやすくなるかと思います。

2.思い立ったらすぐにできるようにしておく

日々忙しく働いていると、ふと思ったことも、手元にないからや今はこれをやらなきゃだから「あとでやろう」とすると、忘れてしまうことにつながりかねません。

思ったときにすぐできるように、予め準備をしておくことが、習慣化の一歩です。

自分の机であれば、すぐに取り掛かったり、付箋などにメモできますが、授業中など机から離れているときは、思い立ってもすぐできません。

教材研究でいい案思い付いたのに忘れた!○○先生にメールしなきゃと思ったのに忘れた!生徒に○○を伝えておかなきゃだったのに忘れた!

などといったことにならないようにしたいのです。

私は思い立ったらすぐできるように、常にメモ帳または付箋を持ち歩いていました。特に付箋は重宝していました。

職業柄、ボールペンは常に持っているかと思います。でも、なかなか書く紙を持ってないことが多いと思います。教務手帳を常に持ち歩く習慣ができていれば、その必要もないかと思います。

ですが、生徒の眼に触れないようにしたいものなどもあるかと思います。教務手帳は意外と生徒は興味をもつもので、ふとすると勝手に開いていたりするものです。

なので、思い立ったことをすぐに付箋に書いて自分でもっておく、ボールペンと同じ場所にあればどこかの瞬間で、その存在に気付き付箋にメモしたことを実行できます。

習慣化できれば、そのメモを作成したToDoリストに加えることも可能です。

3.できたら小さなご褒美を自分に与える

達成感というのも、十分な褒美になる方もいらっしゃると思います。ですが、私の場合はそれだけでは満足しませんでした。

なので、辛くなく、とても簡単にこなせたことでも、自分に褒美を与えていました。

ただ、できたことの割りに大きな報酬を与えていては、報酬の内容がエスカレートしてしまうので、小さなものにしていました。

例えばですが、私は甘いものが好きなので、給食を少し増やそうや間食でおせんべい1枚を2枚にしようなどでした。

小さなことではありますが、できたことに対する褒美が存在することは、やる気につながりました。また、この褒美は自分で決めることができるので、時には大きくしたっていいのです。

スポンサーリンク

できなくても気にしない

習慣化の途中では、うっかり忘れるなどできない瞬間が必ずやってきます。そこで、そのできないことを反省し、責めてしまうといくら報酬があってもやる気は低下してしまいます。

できなかったときは、「できなかったな。まあいいや次。次」と定めた目標に向かう姿勢を維持するようにしましょう。

先生であれば、よく生徒に反省をさせるかと思いますが、自分自身の習慣化については反省なんて必要ありません!

生徒も巻き込んで習慣化

自分ひとりで行うことが難しいことも、誰かを巻き込むことで習慣化しやすくすることもできます。

私は、授業中に習慣化したいことを生徒に宣言するようにしていました。

例えば、ちょっと太ってきちゃったから、給食のご飯を減らそうと思ってるんだなどです。多くの生徒は「へぇ」で終わりますが、数名それに乗ってくれる生徒がいます。そうすると、給食の時間に「先生減らした?」と聞いてくれたりします。

結果、うっかり自分が忘れていてもそれを修正してくれる人ができあがります。これによって習慣化をするという方法も行っていました。もちろん、それに貢献してくれた生徒には、あなたのおかげでできたよと他の生徒の前で褒めていました。

まとめ

以上、3つのステップで習慣化を試みては?という内容でした。

  1.  辛くないことから始める
  2.  思い立ったらすぐにできるようにしておく
  3.  できたら小さなご褒美を自分に与える

忘れてはいけないのは、目標の設定です。なぜそれを習慣化したいのかと、習慣化できたときの自分の姿をイメージしておくことです。

ぜひ、「脳の現状維持」状態に打ち勝って、新しいことの習慣化を実現してください。

コメント