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【教員転職連載12】新卒は教職に進むか、一般就職するかで悩んだら ~ 経験の生かし方を天秤にかける ~

連載【教員からの転職を考えたら】
illustACあさき-4のイラスト
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一般就職を個人的には推奨

 理由は単純で、教員から一般企業に行くことは転職活動含めて大変な場合が多く、その逆は、一般企業の経験が教育現場で生きることが多いこと。

 少し詳細を書くと、

 <教員から一般企業に転職>

 やはりスキルに目を向けられがちで、加えて先生のイメージが先行して選考に影響しやすいため。ただし、仕事の面では教員時代の激務を経験していると、一般企業の業務は楽である場合が多い。体力的にも、楽になることが多い。

 <一般企業から教員に転職>

 忙しさが格段に上がる。勤務時間が超過しがちになる。しかし、そこは効率を考えない現場体制のためにそうなってしまう状況があるので、そこを自分なりに工夫できればクリア可能。授業以外の部分では、企業経験で培ったスキル(電話、PC、プレゼン、営業等)は多くの場面で役に立つ。結果、活躍できる場面を自ら作りやすい。

 

業務効率化については、ツールの充実は期待しない

 一般企業であれば、業務効率化のために各種ツールを導入して使えると思います。

 しかし、そういったリソースは学校現場では期待できません。

 PCはあるが、最低限のオフィスツールしかありません。校務システムを導入して、成績管理等ができるようになっていたりしますが、効率化に繋がっていない場合がほとんどです。理由は、そのシステムの使い方を習熟するために時間を割かず、最低限だけ使ってあとはアナログなこともあるため。

 となると、自ら効率化するために工夫をする必要が出てきます。ですが、効率化するための方向性は一般企業の経験で培われている場合があるので、何をどうすれば良いか、そのためにどう動くかの把握と行動はしやすいと思います。

 ただ、児童生徒やその保護者の対応については効率化を図ると、授業崩壊や批判につながりやすいです。

 

人間関係については、割とどこも同じ。いかに自分を適応させられるか

 人間関係については、どこの職場であっても同じです。

 合わない人はいますし、非常に良くしてくれる人もいます。居心地が悪い場合は、組織内で考えると、部署替えをまず最初に考えるでしょうか。一般企業ですと、人事部との相談です。学校では、管理職と相談です。希望通りに行くことは稀です。

 とすれば、置かれた環境(部署だけでなく組織全体の動きも含む)の把握とそれを元にした行動は自ら采配を振るしかありません。この振り方が悩ましいので、辞めたい、不満があるなどが出てくると転職か否か悩み始めてしまうわけです。

 

最終的な基準を設ける

 転職するにしても、その職場に留まるにしても、行動を起こす最終的な基準は自分目線のものを持っていることが理想です。

 とかく、理由を外部要因にしてしまうと、自らを振り返ることをせずに行動してしまい、結局はどこへ行っても何か誰かのせいにして辞めるという事態になりやすいからです。

 私は、自分の家族を守れる収入が確保できるか、その仕事で誰が救うことができ、経験を積んだ自分がどれだけ他者貢献できる存在になれるかを基準に設けています。

 どれかが欠けたら転職行動を起こしてきました。

 結果的に今は先生で落ち着いています。


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