当時の不安は、今も形を変えて降りかかる
https://shiruburorororo.com/2019/02/03/post-57/
上記は、私がうつ状態になったきっかけと、その当時の内容を振り返った記事です。今回はそのことが関係している記事となっています。
過去の経験から復帰し、現在、何事も無く平穏な日常を送ることができています。
しかし、その中でもふと過去が蘇ってきます。
とはいえ、今更過去がやってきても、コントロールできるし、しっかりと向き合うことはできています。
人によって様々だとは思いますが、私の場合は、事実として過去の経験は決して消えないのだなということです。今は、仕事をしていてもふと当時の場面や言葉がよぎります。
だからといってそれによって影響は受けないのですが、もし、精神的に不安定な状況であれば、影響が大きくなってしまう可能性が高くなるだろうという感覚はあります。
トリガーは自分?
その過去が蘇る状況は、さまざまですが職場では起きません。なぜなら、その過去がよみがえるような状況は、人間関係でも仕事内容でも全くないからです。休日、外出した先でも起きません。
どこで起こるのかというと、自宅です。トイレに行く、風呂に入る、食事をする。
いわゆる、通常ではリラックス状態であるときにやってきます。これは特に意識せずとも、勝手に記憶から思い起こされるので、コントロールのしようがない状態です。
きっかけとなるようなことを思い出そうにも、職場も含め一切トラブルはないし、家族間でも何ひとつ問題を抱えていません。抑圧、不安など、負の感情が強くなる生活を送っていません。
にもかかわらず、当時の不安な思い、実際に嫌な思いをした場面が記憶として勝手に蘇って、そのことを考えたくなくても頭からしばらく離れなくなってしまうです。
性格上ついつい分析をしたくなってしまうので、自身の行動を振り返るとともに、原因を考えて、以下の3つにたどり着きました。
1.過去の記憶が結びついた空間にいる。当時、目にしていたものと同じものを見るから。➡ 位置・視覚情報からくるもの
うつ状態で退職した当時、自宅にずっといて、何度も嫌だった場面を思い返していました。
現在、そのときの感情とは全く違えど、空間と目にするものは一緒です。それゆえに、無意識でに記憶が蘇るのではないかということです。
だとすれば、同じものが目に入りさえすれば、当時の記憶と結びついていて、それがきっかけで記憶が蘇る。であれば、コントロールしようがないという点も納得ができます。
ですが、家は簡単に変えられないので、これは付き合っていくしかなさそうです。これが本当だとすると、うつ状態となったところに行く。つまり、当時の職場に行けば、完全に実証されるかもしれません。
絶対にやりませんが。
2.当時の体調の悪さと似た感覚があることで、思い起こされる。➡ 体調から来るもの
こちらも無意識です。仕事をすれば、疲れもありますし、体調に変化があります。その状態が、当時の感覚と重なって、記憶が蘇る。実際に、疲れを感じていた時は、思い出す頻度が高くなっていたと感じます。
ただ、疲れたと感じるときに必ず起こるわけでもないので、あくまでも要因のひとつではあるが、直接的なものではないとは言えそうです。
3.当時、受けた言葉や声のトーンなどによって思い起こされる。➡ 聴覚によるもの。
言われた言葉は記憶に残っているものもありますが、大半は過去ですのでやはり忘れていきます。ですが、記憶が蘇るときは、TVから聞こえる言葉そのものではなく、声や発するトーンなどが、無意識に作用していて、それらを聞くことで呼び起されるのではないか。
以上3つです。
どれも、無意識に刷り込まれていて、私の状態にも影響しますが、複合的に当時の感覚を呼び起すトリガーとなるようです。
とすると、すべてのトリガーは私自身にあることになります。
私自身のことではありますが、私が意識的に認知していない物事を検知して、頭の中にある記憶に作用してそれを無意識に取り出して私に思い出させてくれているようです。加えて、思い出す回数も多くなるので、長期記憶に立派になっています。
当時のストレスや感情もあって、偏桃体の活動が活発になりやすくなっているのかもしれません。そして、強く記憶にも残っているので海馬も同時に活動してしまうのかもしれません。
以上はすべて、根拠となるものはなく私の勝手な推論ではあります。
ですが、どちらにせよ勝手に過去の嫌な記憶を、勝手に脳内に広げて思い出させてくれるこの状況、全くもって迷惑です。
どうにかしてよ私の脳。
勝手に過去の嫌な状況思い出しシステムとどう向き合っているか
どうも何もなく、思い出されたら、かき消すのではなく、当時の自分の状況を思い返し、冷静に説明してみることにしています。
自分を否定するでも相手を批判するでもなく、「あの時はこうで、こうだったな」「こうだったからあぁ言ったんだな」と思うだけにしています。あったことを、事実として捉えるだけです。
『●●すべきだった』『なんで〇〇だったんだろう』などと当時について、後悔するような感情で思考し直すことはしません。
当然ですが、過去ですから、どうにもしようがないです。そして、未来に向けては、過去の経験を生かそうとも思わないからです。
辛い思いをした当時と同じ状況は、今後やってこないと思っています。
もう、そうならないように行動をしていきますから。
おわりに
他の方のブログ記事などを見たわけでもないですが、恐らく、過去の記憶が蘇る経験は多くの方がされているものと推測します。また、それぞれに向き合い方があると思います。
この記事を書くに当たっても、そういった記事を調べなかったのは、他の方の辛い経験を見たりすることで、自分の辛い過去を自発的に蘇らせたくはないと思ったからです。
これからも過去は蘇るでしょうし、それによって気持ちが落ち込むことがあるかもしれません。
でも、これも【自分】として、向き合って、付き合っていきす。
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