長かったようで短かった
つい先日、かかりつけの医者から「よし、終わり!」との言葉をいただきました。
約一年間の治療からようやく、一段落しました。
思えば、去年の今頃はもう生きていることがつらい状態になっており、仕事について考えることがまともにできず、睡眠障害も現れていて本当に苦しい状態でした。
それから、いろいろと試して、間違えてひどくなったり良くなったりを繰り返しました。
さらに、縁あって再就職ができたり、おかげで精神的に自由な生活ができていたり、と1年間で目まぐるしい変化がありました。
今これを書いている間も、頭の中に当時の状況がありありと蘇ってきます。加えて、この状況になった原因の人も・・・・
ですが、全く落ち込んだ気持ちになりません。むしろ、今の私がこうしているのはそういった状況や人が試練を与えてくれたのだと思えるようになったからです。
乗り越えれば過去は糧になり、未来への推進力に
診断されるまでは、本当に仕事に行くことがつらく、それを考えると夜眠れなくなる。結果的に朝にひどい状態になり、行けてもつらさが増し、行けないと悲観的・自虐的になりますます悪く。
といった、完全な負のスパイラルに陥っていました。
でも、変わらず接してくれた家族がいたからこそ、それに応えねばそしてここで終わってはならないという意識を芽生えさせることができたのだと思います。
もう一つは、何といっても『お金以外のすべてにおいて自由』であったことが復帰できた理由だと思います。
自分のためにこんなにも使える時間が多いと、自然とあれをやってみようかなという気が起こり始めるものなのでしょうか。そえともそれは、私の症状が軽かったからでしょうか。
とにかく、自由で有り余る時間を、結果的に家族のためになったこともありますが、これでもかと自分のためだけに使いました。
誰にも何ににも縛られない空間は、徐々に私の心を変化させてくれました。でも、本当にそれだけです。今思い返しても効果的であったと当時は思っても、今振り返ると何が良かったやらになってしまっています。(過去の記事を否定しているかのようですが、積み重ねの結果なのだと思います。)
気分を良くしようと聞いた音楽、ただひたすらやったゲーム達、生活基盤を作ってなんとか規則正しい生活をしようと思い行った家事などなど、ほぼすべて家の中で完結することばかりです。
外に滅多に出られなくなったため、人との関わりが物理的に制限されたことも幸いしたのかもしれません。嫌な気分になることがなくなりましたので。
思い返すすべては、今の私の生活の中でとても役に立っています。そして、こういった状況になれたのも、「私をうつ状態にしてくれた人物のおかげ」と思えます。
結果論でしかないですが、うつ状態にならなければ得られなかった状態です。そしてこの経験は、未来の自分のためにも使えるし、子供にも使えるし、今指導している生徒たちにも応用ができそうです。
いやーほんとに感謝感謝です(二度と会いたくはないですが)。
経験者だから語る
今や多くの書籍やブログなどで「うつ」についての情報があります。
中には、うつってこういうものと断定的なことを書いているものもありますが、それはうつの一部でしかありません。決してよく言われる、誰でもなるもの「心の風邪」とも思いません。
うつは回避できるものだと考えます。
心の風邪という言葉を使うのであれば、罹らない心作り、心の体力、心の免疫力など確実に予防策が打てます。それは、経験に基づく知識の上に成り立つものだとも考えます。
多くの人が経験し、そのつらい体験を主に主治医に語り、治療に当たってきた過去とは違います。
先にも述べたように、多くの知識として経験談が溢れるようになっている時代です。
正しい知識を得て、予防に努める。調子が悪くなったら休む。といった基本的な行動を取れれば罹ることはない病気だと思います。
となれば、必要なことは、関心をもち知識を得ることです。その得た知識を活用して、対策をしておくことです。
約6割が再発すると言われているうつですが、その割合を下げることは可能だと思っています。
これからこのブログがうつの情報を掲載しないようにしっかりと対策をしていきます。
罹った事に感謝はありますが、もうあのつらいつらい同じ思い・経験はしたくないですからね。
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