「教えることが得意」は一般企業では全く使えない
理由は簡単です。それが、企業の利益に直結しないからです。
学習塾などでは、学校での経験の多くは有用ですが、そうでない限りはかなり重要度の低いスキルになってしまいます。
結果的に、先生が転職する際、希望する職種に人材が慢性的に足りていない(意外と薄給・ブラックであったりしますが)といった裏事情でもない限りは、厳しいものになりやすいです。
授業以外のスキルに焦点を当ててみる
自身のスキルの棚卸においては、希望する企業の業務内容に照らし合わせて、それに沿う内容に言い換えてアピールしなければうまくいきません。
例えば、営業職希望の場合。保護者からのクレーム対応をしたことがあり、意見を聞きつつも怒りの出所を分析して、家庭内でできることを提案し実行してもらった結果、クレームはなくなった。このことから、他者とのコミュニケーションにおけるトラブルを予測して起こさないように計らい、起きても対処する能力があると自負しているなど、経験上の実践と成果から貢献できることをアピールできます。
またこの例はどの職種でも通用するかもしれませんが、先生が激務であることは世間で周知されているので、その中にあっても授業、部活、校務分掌など同時進行で業務が重なっても、スケジュールやタスク管理能力を発揮し、書類の提出の遅れをしたことがない。重大なミスを起こしたことがないといったアピールに変換することもできます。
もちろん、これらの言い換えがうまくいったとして、それが企業側にとって必要かどうかは、なんとも言えません。ですから、職務経歴書に書くだけでなく、面接の場でぱっと語れる引き出しを多くするためにも、授業以外のスキルに焦点を当てて、企業が求めるスキルになるように準備しておくことが大事です。
学校に勤務しながら企業研究は結構忙しい
毎日わずかな時間でも続けた方がいいというのが私の考えですが、それが厳しい場合は休日などでさらっと見ればいいと思います。
企業研究はしてもしきれません。見えない部分が多いからです。
ですから、応募を決めたら企業HPなどで目に見える部分くらいは把握する。基本的に、企業HPはユーザー目線で作られており、情報量はさほど多くはありませんから、教採の勉強に比べたら余裕です。
また、自身のスキルの棚卸は、改めて日々の業務を行う中で、十分考えていけます。その中で、改めて、転職について学校に残ることについて振り返ってみてください。
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