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【教員転職連載7】企業から次の企業へ渡る意識で仕事に取り組む ~ 今や転職は当たり前 ~

連載【教員からの転職を考えたら】
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入社したから一安心ではなく、よりよい環境への意識は継続したい

 転職が終わると、一安心すると共に新しい生活が始まります。そこで、一つ頭において欲しいことがあります。

 それは、その会社にずっと居続けるかどうかは、まだわからないということです。

 やっと苦労して入社し、さらに最初はとても頑張る気持ちになることでしょう。その頑張る気持ちに乗せてほしい意識が、この会社でどのようなスキルを身に付けられるのか、または身に付けていくのかの意識です。

 加えて、その身に付くスキルは、他の職業でも通用するものなのかどうか。

 なぜせっかく入社できたのに、次のことを考えるのか。それは、続けていけば必ず、先生であったときと比べてしまったり、会社のほころびが見えてきて、考える時期がやってくるからです。

はたらき始めは、何事も新鮮ですから見えない、気づかないこともあります。続けていくと徐々にそれらに目を向けられるようになってきます。そこから考える時期となりやすいのです。

会社で身に付くスキルはその会社でしか通用しないものが多い

 仕事上必要なスキルなのだから、頑張って覚えてやっていけばいい。また楽しめたり、自分の成長もある業務内容でスキルも身に付くのだったら、長く勤めるでしょう。

 そう思えるならば、そこは合う会社だと思いますし、ずっとやっていく覚悟で入社したとおっしゃるならば、それは貫いていただければと思います。

 知っておいていただきたいのは、私の経験ではその会社で身に付くスキルは、その会社でしか通用しないことの方が多いのです。

 法に従ったもの以外は、当たり前といえば当たり前なのですが、業務の進め方、報告のやり方、書類の作成などはその会社特有のルールに基づくものが多いのです。

 素敵な会社に入ることができて、一生そこでやっていく前提でない場合、その会社のやり方にどっぷり浸かってしまうことは、学校で培ってきた学校専用の様式(事務書類の作成の仕方、年休取得等休暇の取り方、個人情報の管理の仕方など)しか知らないのに、社会一般の仕事すべてに通用できるだろうという感覚に陥ることと同じです。

 ですから、教員経験で培ったスキルは、企業研究をする中で言い換えられることを見つける必要があると過去に述べました。これは今の会社から別の会社に行く場合においても同じです。

 何か理由があって、または理由が出てきて再度転職する可能性はゼロではないのです(自分が変わろうとせず努力しようとせずに、会社や誰かのせいにするような転職の仕方は論外です)。

ポータブルスキルに着目

 ポータブルスキル[I]「ポータブルスキル」とは、職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキルのことです。参照元 : … Continue readingをご存知でしょうか。働く際には、常にでなくとも意識して磨いておきたいものです。コミュニケーションだけでなく、課題の状況把握・計画立案遂行に関わることなど、どこに行っても絶対に利用するスキルは存在します。

 また身に着けたスキルについて、今の会社では他にエキスパートがいて、全然役立ちそうにないといった場合でも、他の会社では非常に重宝されるスキルであったりするのです。

 任された仕事、業務上で作業として行っていることの中に、ポータブルスキルが存在しています。そのスキルを会得する、向上させるという目的が生まれると、またその仕事に取り組む姿勢も変わってくるし、それが自信につながると私は考えています。


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