毒親って？２～私の両親の場合～

　毒親の特徴については、以下の記事を参考にしてください。

　今回は、私の親についての記事です。

　はっきりと言って、「毒親」と呼べます（程度は軽いかもしれませんが）。

　どのような親で、結果的に私がどのような性格になったのかを述べたいと思います。

私の両親の場合

◆　父親　

　仕事一筋の公務員。朝の6:30には家を出て、帰りは早くて22:00付近と非常に遅い。土日もなしで仕事であった。

　教育については、まったく関心がないのか口出しをすることは稀。そもそも忙しくて、家にいる時間が非常に少なかった。居たとしても、酒を飲み、TVを見ながら横になっていることが多かった。

　その時には、非常に干渉されることを嫌い、父がTVを見ているリビングにいることは気まずかった。何かを言うと、「うるさい」と言われるので、特に話しかけることもなかった。

　一方で、私の受験、就職、転職といったことには非常に強く介入してきた。そして、決まって「お前は世間知らずだ」と言って、自分の思う方向に進ませようとした。

◆　母親　

　最も私を苦しめた存在。幼少期の影響が、ずっと現在に至るまでに響いている。結果的に、このブログを立ち上げるきっかけにもなった、「うつ状態」に至らしめる要因は、この幼少期時代にあると推測。つまりは、多くの部分においてこの母親があったからこそと考える。

　母親の言うことは絶対。逆らうと、叩かれる・嫌味を長々と言われるなど。自分の思うとおりにいかないと、人だろうが物だろうが関係なく癇癪を起す。人なら威圧的な態度で接し、自分の思うようにしようとする。物ならば、壊すほどの勢いで扱う。

　父親について、子供の目の前や本人の目の前でも関係なく口汚く罵る。

もちろんすべて親が悪いということではないが、幼少期や思春期には特に何をするにも親の顔色を窺って行動していた。

今にして思えば、なぜそんなに気にすることがあったのかと思うが、これが環境というもので、友達にそれを話すこともできずに、反抗期を迎えるも親に強気に出ることはできずに、鬱憤を抱えた状態で日々を過ごすことが多かった。

　私自身の性格や行動は、

・内気

・コミュニケーションを他の人と取ることが苦手

・他人の顔色を窺うことが常で、言いたいことを言えない

・他人と関わることをあまり好まない（友人はいましたが、ごくわずか）

・家では、部屋に閉じこもっていることが多かった

・食事中もしゃべらず、黙々と食べ、食べ終えたらすぐに部屋に戻った

・失敗ということに非常にナーバスになっていた

・にも関わらず、努力ができず、当然物事がうまくいかずに悶々としていた

　これについても、すべて親の所為とは言えません。ただ、両親に限らず顔色を窺い、言いたいことを言えないという部分については両親の影響が大きかったのではないかと考えます。

　ただ、当時はそのようなことは微塵も考えず、ただただ自分ができない存在であるから、やる気が出せないのは、自分が悪いからであると思い込んでいました。

　自己肯定感は全くありませんでした。

　最終的に、私は職場をきっかけとしてうつ状態になりました。

　人間関係が主たる理由ですが、そうなった状況はかつて私が両親の元で経験した環境を彷彿とさせました。何をしても否定され、そこにいるけれど自分の居場所がある感じがなく、心細くなる中仕事をしていく感じは、まさに私が幼少期や思春期に味わった感覚でした。

　うつ状態になって、退職し、いろいろと調べていくうちに過去の影響も起因するということで、この毒親という存在に行き着きました。

　現在は克服まではいかなくとも、距離を置いた関係を構築し、影響をあまり受けないようにして生活をしています。

　うつ状態になったのは、不幸中の幸いと私は考えています。

結果的に自身を振り返ることができ、過去にその影響があったことも認識できました。

そして、両親との関わり方を変え、安定した精神状態で生活を送ることができています。

例え、今後似たような状況が職場で起こったとしても、もううつ状態にはならないのではないかと思います。今の私は、過去を受け入れ、当時の両親の状態や気持ちも察することができるようになったからです。

　もしこの記事をお読みになっている方の中で、何か気付きを得られた方は、いきなり向き合うとしないことをお勧めします。

苦しい思いをしますし、両親や今までの自分と向き合い解決に向かう力が必要になります。

ぜひ、周りに借りられる力があれば活用してください。友達や配偶者でもいいですし、なかなか知り合いに話しにくい場合は、専門に相談を受けてくれるところ((大人の親子関係相談所：https://xn--u9j8ax16urqe5p6alpxfwb.jp/))もあります。

他の方の、毒親事例を見て情報を集めるだけでも意味があると思います。

一人だけでどうにかしようとしないでください。私は家族によって救われた部分が大きいです。

もし毒親で悩まれているならば、何かのきっかけにこの記事があれれば幸いです。