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【教員転職連載10】教えること優先なら、学習塾よりは通信制の高等学校がいい ~ 給与は要相談 ~

連載【教員からの転職を考えたら】
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異業種転職はやはり厳しい、教えることを続けていきたい

 この場合は、選択肢が狭まります。

 とすると、学習塾の講師となって受験指導か、それとも通信制の高校かというようにかなり絞られてしまいます。子どもと関わることだと幅は広がるのですが、保育士や社会福祉士の資格が必要になってきてしまう場合があり、難しかったです。

 私は学習塾も通信制の高校も経験をしたのですが、個人的意見では転職先は通信制を推します。

 学習塾は、まず勤務時間が夜になること。加えて、受験指導は良いのですが、長期休暇中の講習参加等を促すことがどうにも合わずに辞めてしまいました。いわゆるお金の話を年中しなければいけないことが合わなかったのです。

 通信制の高校は、年一ですが学年が上がる際にはお金の話が出てくるのですが、そもそも高額なので、こちらが主導権を握って行うことが難しい面があったので、気持ちが楽でした。

 

通信制の高校は、学習指導以外がメイン業務

 これは学校によって異なります。

 ですが、多くの通信制の学校が受け入れる生徒は、不登校や発達障害など、義務教育において学校生活がうまくいかなかった生徒たちです。

 ですから、学習指導する以前に、生活指導・コミュニケーション指導が主になりがちです。いかに生徒が入学してきた背景を理解して、社会に出ていく素地を形成できるかに焦点を当てて仕事をすることになります。

 その中では、必ず保護者との協力関係が必須になってきます。

 通信制だからと内々でやっていては社会に出ていく素地は作れませんから、企業や地域に協力してもらうことも必要になります。学習指導は、大学進学を目指す生徒向け、小学校からやり直す生徒向け、中学の復習をする生徒向けとかなり幅広くなります。ただ、これはweb上の教材が充実しているので、そちらの活用でなんとかなりました。

 ですから、多くの時間は生徒やその保護者、企業、地域と人と関わる時間になります。

 これは、通常の学校の真逆の時間の使い方です。学校の先生としての経験があったこともあり、かなり日々の業務の中で生徒理解、保護者理解が進みました。校外の機関との連携の仕方も学ぶことができました。

 そして、ほとんどはOJT(On Job Training)でした。

 誰かが”こうだよ”と教えてくれるのではなく、自分がこうしたい、これが生徒に必要だからやりたいで進めなくてはいけないことでした。それがゆえに、すべて自分のスキルになったと思います。

 

どちらが合う、合わないはその人次第

 簡単に教えることを主眼に転職をする場合について書きましたが、以上はあくまでも私個人の考えと経験です。体験してみることが一番わかることになりますが、そこまでしなくても調べれば多くの情報がわかる時代です。時間を見つけて、向き合ってみてください。

加えて、給与面ではやはり格差は出ます。

私の経験では

学習塾 > 通信制高校

でした。その辺りも加味して、ご自身の考えや性格等を振り返りつつ、進めてもらえれば納得できる転職になると思います。



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