営業で「私、先生だったんですが~」は意外といい
私が転職して営業職に就いたとき、初めての関係を築く際に「先生」だったことアピールはよく使いました。
相手の食いつきがいいときがあるのです。こちらの営業内容よりも、私個人に興味を持ってもらえることは、その後のお付き合いがしやすくなります。
もちろんこれは良し悪しがあります。食いついてくれれば、相手がいろいろな質問や話を聞かせてくれます。逆に、明らかに嫌そうな感じになる人もいます。
食いついてくれたとき、いろいろと話を聞くうちに、身の上話、特に苦労話は聞くよりも、したい人が多いと気づきました。そして、それをうなずきながら、共感を持って聞いてもらえることは、話す側としては悪い気がしないのだと思いました。なので、食いついてくれたときには、自分の話もしつつ相手の話を引き出し、関係づくりを始めていくといったひとつの流れができたのです。
結果、●●社の〇〇さんと覚えてもらえました。営業活動にとってプラスです。
訪問してもいきなり取り合ってくれることもないですし、ましてや商品の説明なんて聞いてもらえませんから、相手の懐に入る方法をいろいろと試します。何度も顔を出すと、話だけは聞いてくれるときがやってきます。そこで営業活動でなく、単に世間話をする方がうまくいくことが多かったです。
そして、そのきっかけ作りとしての、「先生でした」は効果があったのです。
ルート営業であっても、好感触はあった
決まった得意先に行く場合でも、先輩から「こいつ、先生だったんですよ」と振ってもらえる場合もあります。そうするとほとんどの場合、「なんでこの業界にきちゃったの?」という話に花が咲きます。
そのままあだ名が先生で定着することもありました。これも、相手に覚えてもらう点では大いに有効でした。全く仕事を成してないのに、認識されるわけですから。
ただ、いい面だけではなく、嫌な面もあります。「先生だったのに、そんなことも知らないのか」と、言われることがあるからです。そこは、「先生、教えてください!」と素直に言えば、教えてくれるのでそれはそれでよかったのですが。やはり、先生にいいイメージを持っていない方も一定数いますから、そこはケースバイケースでした。
世間は狭く、必ず経験すること
あなたはプライベートで生徒に会うと、どのような反応をするでしょうか。
声をかけるか、逃げるか。私は、逃げることが多かったですが、仕事中はそうはいきません。かつての教え子が、尋ねた先で働いていたことがあり、かつての教え子と私で互いに「えっ、なんで!?」と顔を見合わせました。また、尋ね先の従業員の知り合いの子どもが教え子だったこともありました。
これも先生から転職してみてのいい経験です。
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